インフルエンザワクチン、小児向けの定期予防接種、任意の予防接種、大人向けの成人用肺炎球菌ワクチンの予防接種を行っています。
インフルエンザワクチン
接種について
インフルエンザワクチン接種のページを新しく作成しましたので、インフルエンザワクチンをご希望の方は下記をクリックしてください。
小児の定期予防接種
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻疹、風疹、日本脳炎、BCG、小児肺炎球菌、Hib、B型肝炎、子宮頸がん
※母子感染予防を除くB型肝炎は、2016年10月より定期接種になっています。
四種混合（DPT-IPV）：ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを混合したもの
三種混合（DPT）：ジフテリア、百日咳、破傷風を混合したもの
二種混合（CT）：ジフテリア、破傷風を混合したもの
任意の予防接種
インフルエンザ、おたふくかぜ、水痘、A型肝炎、シナジス、成人肺炎球菌、ロタリックス
任意予防接種の種類・対象年齢および接種回数
- 水痘（水ぼうそう）
1回 1歳～ 1歳～ - 流行性耳下腺炎（おたふくかぜ）
1回 1歳～ 1歳～ - インフルエンザ（季節性・新型）
1回～2回 1歳～ 1歳～ - B型肝炎（母子感染予防）
3回 0歳～ 0歳～
予防接種とは
予防接種のワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化してつくられています。こうしたワクチンの接種により、特定の病気にかかりにくくし、たとえその病気になったとしても軽く済むようにするものです。ワクチンが体内に入ると抗体（※）ができて、接種以後その感染症にかかりにくくなり、かかったとしても重症化を防ぎます。
※抗体はたんぱく分子で、病原体と結合してそれを体内から除去するように働く役目を持っています。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎とは、感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染する病気で、主に細菌やウイルスなどの病原微生物の感染によって肺に炎症を起こす病気です。病気やストレス、加齢などによって免疫力が落ちている時にかかりやすく、がん、心臓病に続き肺炎は日本人の死亡原因の第3位となっています（厚生労働省：人口動態統計（確定数）2013年）。
※肺炎によって亡くなる方の約95％が65歳以上です。（厚生労働省：人口動態統計（確定数）2013年）高齢者には要注意の病気だと言えます。風邪と軽く考えず、症状があったら早めに受診しましょう。
肺炎球菌ワクチン接種による
予防
肺炎を予防するためにでは、肺炎球菌ワクチンの接種があります。肺炎の原因菌で最も多いとされているのは肺炎球菌で、成人の肺炎の20～40％はこの菌が原因とされています。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防し、重症化を防ぎますが、すべての肺炎を予防できるわけではありません。
5年以上の間隔を空けて接種
接種は、1年を通して、いつでも可能ですが、5年以内に再接種では注射部位の痛みが強く出るケースがあり、再接種を希望される場合には5年以上の間隔を空けるのが望ましいとされています。接種を受けた年月日を、忘れないように記録しておきましょう。
間隔をきちんと開けた接種でも、接種部位が赤くなる、腫れる、熱を持つ、痛むなどがありますが、こうした症状は通常2～3日で治まります。ただし、熱っぽい、だるいなど、体調に変化が生じた場合は、すぐにご連絡ください。
インフルエンザワクチンとの
併用接種
インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。
成人用肺炎球菌ワクチン接種
が推奨される人
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 慢性の持病（COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患）をお持ちの方 など
※平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」（「予防接種法」に基づいて市町村が実施する予防接種）となりました。定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります。対象期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費の助成」が受けられますので、詳細をお住まいの市区町村にお問い合わせください。
予防接種を受けられない／
注意が必要な方
予防接種では、以下の症状がある場合に受けることはできません。乳幼児の定期接種など、スケジュール管理が必要な場合がありますし、体調の判断がしにくい場合には、お問い合わせください。
- 37.5℃以上の熱がある
- 重い急性疾患を起こしている
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などで治療を受けている
- ワクチンに含まれる成分（鶏卵や安定剤など）に対するアレルギーがある
- 予防接種後2日以内に発熱や発疹、じんましんなどのアレルギー症状が出たことがある
- これまでに痙攣を起こしたことがある
- 過去に免疫不全の診断を受けた、また先天性免疫不全の近親者がいる など
※上記内容に当てはまる方や、何か心配なことがある場合には、必ず事前にご相談ください。
※接種は、事前に「予診票」をよく読んでから受けてください。
予防接種を受けた後の
注意事項
- 予防接種を受けた後の約30分間は、急な副反応が起こる可能性がありますので、医師とすぐに連絡を取れる場所にいるようにしてください。
- 接種後1時間は体調の変化に気をつけるよう心がけます。
- 予防接種を受けた後、接種した部位が痛みや熱をもってひどく腫れたり、全身にじんましん、嘔吐、顔色不良、低血圧、高熱などの症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
- 入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすったり、もんだりするのは厳禁です。
- 激しい運動や大量の飲酒は控えてください。
ワクチン接種の副反応
ワクチン接種後に注射部位が赤く腫れたり、硬くなったりすることがあり、発熱や頭痛などがみられる場合もあります。
とてもまれですが、ショック、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎（ADEM）、脳炎・脳症、脊髄炎、視神経炎、ギラン・バレー症候群、痙攣、肝機能障害、黄疸、喘息発作、血小板減少性紫斑病、血小板減少、血管炎（アレルギー性紫斑病、アレルギー性肉芽腫性血管炎、白血球破砕性血管炎など）、間質性肺炎、皮膚粘膜眼症候群（スティーブンス・ジョンソン症候群）、ネフローゼ症候群などが現れることがありますが、発生頻度は、数十万～数百万接種に1例程度とされています。まれではありますが、こうした何らかの副反応が見られたら、速やかに医師の診察を受けてください。
